CSS2016 概要

コンピュータセキュリティシンポジウム2016(CSS2016)とは

コンピュータセキュリティシンポジウム2016(CSS2016)とは、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会主催による国内のコンピュータセキュリティに関する学会である。本年度のCSS2016は秋田で開催された

開催日時

2016/10/11,12,13(Tue,Wed,Thu)

開催場所

秋田キャッスルホテル

参加者

荻野貴大, 皆川諒, 山岸伶

コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2016準備

荻野

CSS2016では、圧力による認証について取り組んだ。元々私はWebを悪用した攻撃の認知支援に関する研究に取り組んでいたが、これとは別には、圧力に関する研究に着手し、ポスター発表に至った。
大学の中間発表を終えてから、本格的にCSS2016の準備に着手し、システム実装・評価およびポスターの作成に取りかかった。
時間がないがらも、担当指導教員・研究室の同期・後輩の力を借りて何とか、ポスターを完成させることができた。

皆川

主な事前準備としては当日までにポスターを作成し、当日持参する用意するのみであった。
ポスターについてはパッと見での見やすさ、わかりやすさを最重視し、なるべく多くの人が興味を持つような印象を与えるデザインにするように心掛けた。
一部の実験結果はスペースの都合でポスターに載せることができなかかったため、A4紙に印刷したものを追加資料として用意した。

山岸

事前準備としてポスターの作成とデモンストレーションの調整を行った。
ポスターは話したい内容を一枚のポスターに入れつつ、分かりやすい構成にするという点に苦労した。
最終的には、補足的な内容はデモに使うiPadの中にスライドとして入れるという工夫をした。
デモに関しては、実験用ではなくデモ用に少しコードを書き換えた。

コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2016 ポスター発表

本研究室からは、今年は3人参加し、各々自身の研究についてのポスター発表をした。

荻野

私はこれまでのポスター発表の経験としては、可視化合宿に参加し、情報可視化に関する研究発表がある。
しかしながら、圧力による認証についての研究発表をする経験は初めてであり、また学会という場で研究発表するのは初めてであった。
セキュリティの専門家を相手にわかりやすく伝わるよう、自身の研究について説明をした。

皆川

ポスターの対応はセッションとセッションの間に対応することが多かった。
発表期間は2日間であったが、聞きに来てくれた人はそこまで多くなく、1日12, 13人程度であった。
発表を通して、聴講者の方々から実験設計案や評価軸についてなど、今後の研究にとって大変有益な意見を多くもらうことができた。
改善すべき点、議論すべき点が明確になり、行き詰まっていた部分がいくら解消されたのが非常に大きな収穫となった。

山岸

ポスター・デモセッションの会場が他の会場を行き来する通路にあったため、ポスターを見に来ていた人は多かった。
ただ、自分のポスターを立ち止まって聞いてくれた方はそこまで多くはなかった。
自分の研究の問題に対する解決案を様々な立場の方から聞くことができた。
発表や質問への対応も繰り返すうちに成長することができて、多くのことを得ることができた発表となった。

コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2016を通して

荻野

CSS2016を通して、自分の研究成果を他の研究者に知ってもらい、相応の評価をもらうという喜びを実感できた。
今後の研究成果を出し、自身の研究について多くの人に知ってもらうことで、初めて研究になるということを意識し、残りの研究生活を送りたいと思う。
別件だが、CSS2016と併催のMWS Cup2016というマルウェアの解析競技にも参加した。Drive-by Download攻撃に関する解析競技も含まれており、これは自身の研究分野にかなり近い内容であった。
ここで、良い結果を残せなかったことが悔やまれる。来年以降の後輩たちの活躍に期待したい。

皆川

初めての学会参加ということもあり、勝手がわからず右往左往してしまうことが多々あった。
MWS Cupについては、idbファイルを開くことのできる端末を誰も所持していない事態が発生したり、結果が奮わなかったりと悔しい思いもした。
ぜひ来年度のCSSでは口頭発表ができるよう研究を進展させ、MWS Cupについてもリベンジを果たせるよう知識を蓄え、研鑽に励みたいと思う。

山岸

準備や発表を通して自分の研究について整理することができた。
一方で、MWS Cupについては勉強や準備不足が目立ったので、来年はしっかりと準備していきたいと思う。
荻野貴大(ポスター発表)
荻野貴大(ポスター発表)
開催会場
皆川諒(開催会場の写真)
山岸伶(地鶏画像)
山岸伶(地鶏画像)