開催概要

コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)とは、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会主催による国内のコンピュータセキュリティに関する学会。
2020年度は、神戸での開催を予定していたが、コロナウイルス流行の影響によりオンライン開催となった。

  • 日程:2020年10月26日〜29日(月〜木)
  • 場所:オンライン
  • 参加者:吉田光宏(M2),江原知志(M1),横山佳紀(M1)
  • Web:https://www.iwsec.org/css/2020/
現地で食べたかった神戸牛の妄想
現地で食べたかった神戸牛の妄想

発表題目

振り返り

吉田

事前の準備について

今年は例年通りの論文執筆,スライド作成に加え,動画撮影を行った.
動画はPowerPointのナレーション機能を使用して作成したものを提出した.
動画の提出が発表の1週間前までに求められたため,例年より発表練習の時間が限られた.

当日の発表について

今年はコロナの関係でzoomによるオンライン発表となった.
発表当日は,事前に提出した動画での発表もしくは,ライブでの発表を選択することができた.
私は直前までスライドの修正をしたいと思いライブでの発表を選択した.
発表はやはり緊張したものの,オンラインでの発表であったため,聴衆の視線が気にならず割と落ち着いて発表をすることができた.
また,質疑についてはSlackを通して議論をすることができ,発表後も聴衆の方とやり取りしやすかった点がよかったと感じた.

CSS2020全体を通して

全体を通して今年のCSSは学会らしい感じがあまりしなかった.
自分にとって“学会らしさ“とは,スーツを着て聴衆の前で緊張しながらもなんとか発表を終え,専門家の方たちと質疑を交わし存分に議論をした後, 開放感を味わいながら他の人の発表を楽しんだり観光を楽しんだりすることだと考えている.
それでいうと,今年はPCに向かって私服で発表をし,Slackを使いながら議論を行うという異例づくしの形式であり,自分が思う“学会らしさ“とは程遠いものだった.
今後の学会がすべて今回のようなオンライン形式になってしまうのは寂しい感じがする.
個人的にはオンラインと現地のハイブリッド開催でどちらでも楽しめるようになると良いと願っている.

江原

事前の準備について

今年はオンライン開催ということで、事前に発表動画を撮影してアップロードすることができたため発表の練習はあまりせず、想定される質問に対する応答をよく考えて準備できたと感じた。

当日の発表について

当日の発表は動画の再生だったため、必要以上に緊張せずに済んだと思う。
一方で、発表を聞いてくれている方々の反応が見えないため、自分の発表がちゃんと伝わっていたかどうかという不安は残った。
質疑応答については、緊張していたが冷静に返答できたと思う。

CSS2020全体を通して

初めての学会発表ではあったが、オンライン開催ということで本来の対面式の発表よりも遥かに落ち着いていたと思う。(それでも緊張したが)
自分の論文を外に出すことで、客観的な評価と自分が知らなかった情報を得られたことが何よりの収穫だった思う。
これは今後の研究のモチベーションになると感じた。
他にも様々な興味深い研究・今後の研究に役に立つ知識を数多く得ることができ、大変勉強になった。

横山

事前の準備について

口頭発表にあたり,論文執筆とスライドの作成を行った.また今回のCSSはオンライン開催であったため,発表用の動画を事前にzoomのレコーディング機能を用いて作成した.
論文執筆に関しては卒業論文と違い,8ページ以内という制約のもとに書かなければいけなかったので内容を簡潔かつわかりやすくまとめるのが大変であった.
またスライド作成と発表動画作成に関しては,オンラインでの発表ということでzoom上で表情等が見えない聴衆に内容を伝える必要があったため, 対面での発表以上に内容をわかりやすくまとめなければいけない点に苦戦した.

当日の発表について

口頭発表はライブ発表と事前に投稿したビデオによる発表のいずれかが選択できたため,私はビデオ発表を選択した.
また質疑応答ではビデオ発表に用いたスライドを共有しながら質問に回答した.発表自体は事前録画のビデオを使ったため何も緊張することはなかった.
質疑応答に関しては,1点質問内容を勘違いして回答してしまったのが残念であった.

CSS2020全体を通して

今回のCSSは自分にとって初めての学会参加,初めての口頭発表ということで初めてづくしの学会であったがとても良い経験をすることができたと感じている.
これまで学外の方の研究発表を聞くという機会があまりなかったため,今回たくさんの発表を聞くことができて研究内容に関して勉強になる部分があっただけでなく, 発表の仕方に関しても非常に勉強になる点が多かった.
残念ながらオンライン開催ということで学会の会場の雰囲気というものはなかなか味わえなかったが,いつかオフラインの学会にも参加できるよう今後も研究に励んでいきたい.