開催概要
MWSCupはマルウェア解析に関する課題に取り組み、解析結果を競い合うチーム対抗性の大会。
課題は、事前課題(事前に取り組み当日発表)と当日課題(マルウェア解析に関する問題形式の課題)があり、それぞれの得点と総合得点を競う。
2020年同様オンラインでの開催だった。
当日課題得点推移
結果
- 総合得点: 第1位
- 当日課題得点: 第1位
- 事前課題得点: 第4位
振り返り
江原
事前課題について
去年の事前課題は実装期間にインターンシップが被っており,あまりチームに貢献できなかったことに悔いが残っていたが,今年はアイデア出しから実装まで全体的に貢献することができたと思う.また去年の順位の反省を生かし,作成するツールについて早い段階から慎重に議論を重ねたことで,審査基準にうまく対応できたと思う.
当日課題について
当日は去年と同様に課題2の精的解析を担当した.今年は去年よりも難易度が上がったと感じたものの,冷静に見れば解けるような問題も落としていたため個人的には悔いが残る結果となった.復習しておきたい.
MWSCup全体を通して
当研究室はマルウェアを研究対象としていないため,MWSCupはマルウェア解析について学ぶ良い機会であった.当日までに行った勉強会やチームで事前課題のツール作成に取り組んだことは良い経験になったと思う.
横山
事前課題について
今年の事前課題は、とにかく早くから課題に取り組んだことが功を奏したと思う.昨年は総合優勝したにもかかわらず,事前課題の結果は下から2番目だったということもあり,今年の事前課題については気合を入れて提出の2ヶ月前ぐらいから取りかかり始めた.最初は昨年同様アイデア出しに苦労し,一度決まりかけたアイデアも実装面や有用性の観点からボツ案になるなどの事態も発生したが,早くから課題に取り組んでいたおかげで納得のいく新規ツールを作成することができた.昨年の反省を生かし,ツールを使用するターゲットを特定の人に限らず,より多くの人をターゲットとしたツールに仕上げることができた点もよかった.
当日課題について
当日課題では課題1「Exploit Kitの解析」を担当した.事前に使用するツールが指定されていたため,そのツールを使った解析手法を勉強していたこともあり,焦ることなく落ち着いて問題に取り組めた.
また今年は昨年詰め込みで勉強をしてしまったという反省を生かし,MWS Cupの1, 2ヶ月前から定期的に勉強会を実施できたことが当日課題優勝につながったのかと思う.
MWSCup全体を通して
今年はMWS Cup連覇を目標に事前課題・当日課題に取り組んできたが,無事に有言実行することができたのが何よりもよかった.昨年結果が振るわなかった事前課題に関しても,今年は事前課題優秀賞を取ることができたので早くから取り組んできた成果が出てよかった.また私自身も昨年から勉強していた静的解析に加え,Exploit Kitに関する解析に関する知見を広めることができたのも良い経験となった.来年は今年のメンバーが3人抜けてしまうが,後輩にはぜひ3連覇を目指して頑張ってもらいたい.