CHI2016勉強会概要

CHI2016勉強会とは

The ACM CHI Conference on Human Factors in Computing Systemsの論文を1日で読破する会である

開催日時

2016/06/26(Sun)

開催場所

ヤフー株式会社

参加者

服部 夢二, 皆川 諒, 村上 秀史(計3名)

担当セッション

服部

Gamification
ゲームを使った学習・動機付けに関する研究.
ゲーミフィケーションによる学習効果を脳波を用いて調査した研究や,ユーザの性格とゲーム要素の相性を調査した研究など,興味深いものがあった.

皆川

Privacy - Social and Geolocated
個人認証・ログインシール・個人情報の利用に関する研究.

村上

Smartphone Authentication
スマートフォンでの個人認証に関する研究

CHI2016勉強会の感想

服部

この勉強会では,発表時間が1論文あたり30秒厳守という厳しい制限があった.一単語でも言い淀んでしまうと時間がオーバーしてしまうため,充分な練習をしてから挑んだ.その結果としては悪くない発表ができたと思っている. 発表に関して.発表者を聞いていて,「なぜこの研究がCHIに通ったのか」に重点をおいて発表をしている方がいてとても参考になった.CHIは評価に重きをおいた研究が多いため,評価結果が「当たり前でしょ」と感じる研究も多く存在していた.そういった研究は評価方法に様々な工夫を盛り込んでいることが多い.今後は論文通りに「実験内容と結果」だけを理解するのではなく,なぜ採択されたのか研究の強みを見抜くことを考えながら論文読解を進めていこうと感じた.

皆川

本勉強会の趣旨は『興味を持った論文をピックアップすること』であった. よって,発表する論文の最も主張すべきポイントだけ口頭で述べ,補足情報をスライドに載せるという方針で本勉強会には臨んだ.   また,1論文あたり30秒という発表時間がたいへん厳しいため,発表練習では発表用の原稿を丸暗記し,一字一句つまらないように話すことを心がけた.発表時間は決して長くないが,本番のために費やした時間は決して少なくなかっただろう. 最後に,本勉強会では私たちの研究分野とする「セキュリティ」から離れた分野の論文に触れ,自分の研究に応用できそうな研究をピックアップすることができた.最先端の研究を1日で大量に知ることができる非常に良い機会であり,自分の研究について研鑽を積むことができた勉強会であったと思われる.

村上

当日までは30秒ごとに新たな論文スライドが紹介されるというせわしない状況下で知識をどれだけ吸収できるか不安を抱いていた. そんな状況を考慮して,運営サイドが公式webページからボタンワンクリックでクリップボードに論文タイトル, 論文概要の情報をコピーできる便利な機能を用意してくれた.おかげで非常にメモが取りやすかった,深く感謝している.
自分の発表では,論文の解説に間違いがあってはいけないと考えて研究の主要な情報をできる限りそのまま報告したのだが,他の発表者の中には独自の着眼点や意見,発表法を交えながら大胆な発表している人も見受けられてスタイルは人それぞれであった.