概要

私たちは,修士1年の10月に北海道札幌市,札幌コンベンションセンターでコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)[1]という学会に参加してきた.CSSは,コンピュータセキュリティに関する理論・技術,通信プロトコル,アプリケーション,心理学・社会学的考察等の幅広いセキュリティに関する研究発表がある学会である.開催日は,10月22日から24日の3日間である.
図1 札幌コンベンションセンター
図2 現地の食べ物

後藤の場合

学外ではポスター発表は何度か行ってきたものの,登壇発表は初めての経験だった.ポスター発表と違い,登壇発表は指定時間内(今回は15分間)の間に自分の研究を簡潔に説明しなければならず,また発表中には聴いてくださる方々の注目が自分に一度に向けられるので緊張した.直前までなかなか発表スライドの修正が終わらなかった私は,実は発表前日の深夜にも宿泊先のホテルで発表スライドの修正と発表練習を行っていた(どういうわけか当研究室のメンバーはそういう人が多い…?).
前日に深夜まで発表練習をしていたおかげで(?)発表本番は時間通りに発表を終えることができた..質疑応答の時間には,(質問が全く無かったらどうしようと思っていたが)ありがたいことに多くの方から質問やアドバイスをいただいた.さらに発表終了後には,同じ分野を研究している学生の方からも声をかけていただいた.反省すべき点は,自分の名刺を持っていなかったため,名刺をいただくだけになってしまったことである(学外での発表の際は必ず名刺を作っておくこと!).自分の発表を聴いて興味を持っていただけたこと,同じ分野の研究をしている方と交流・議論できたことは非常に嬉しかったし,今後の研究に対するモチベーションも高まった.このような経験は発表を行ってこそ味わえるものだと思う.

望月の場合

学会での発表は,初めての経験であった.過去に,勉強会での登壇発表はあったが,自身の研究を対外的に発表することがなかったため聴衆の反応が私の今までやってきた研究の良し悪しを決めると思い,とても緊張した.
私は2日目の第二セッション(10:55~12:15)での発表であった.発表自体は,前日まで練習していた成果か(?)時間オーバーすることなく時間内に発表することができた.質疑応答の際,私自身の勉強不足な面があり,すべての質問には答えることができず,悔しい思いをした.しかし,質疑応答を通して,今の研究に足りない知識,内容を把握することができ,とても有意義な発表になったと感じた.研究を一人でこもってやっても知識やアイデアが偏ってしまうため,周りの人や学外で発表することで見識を増やすことができ,また,今まで生まれなかったアイデアも出ることができる.積極的に対外発表を行っていくべきであると感じた.

もう一つの楽しみ

学会のもう一つの楽しみは,現地で美味しいものを食べることである!学会は毎年場所を変えて開催される.今回は北海道だったので,学会の合間にラーメン,ジンギスカン,海鮮丼を食べた.当然,ゆっくり観光するということはできないので,事前に現地で食べたいものを調べておくことを怠らないこと!

参考文献

[1]コンピュータセキュリティシンポジウム 2014(CSS2014),入手先<http://www.iwsec.org/css/2014/>(参照2014-11-07).