SOUPS2015読破会概要
SOUPS2015読破会とは
”Symposium On Usable Privacy and Security(SOUPS2015)”で発表された論文を一日で読破するというものである.
開催日時
2015/10/29(Thu)
開催場所
SECOM at 原宿
参加者
加藤 慶彦, 服部 夢二, 皆川 諒, 村上 秀史(計4名)
担当論文
- "Social Media as a Resource of Security Experiences: A Qualitative Analysis of #Password Tweets"(加藤担当),
- ”User Perceptions of Sharing, Advertising, and Tracking”(服部担当)
- ”Too Much Knowledge? Security Beliefs and Protective Behaviors Among US Internet Users”(皆川担当)
- ”Where Have You Been? Using Location-Based Security Questions for Fallback Authentication”(村上担当)
読破会に向けた準備
皆川
5週間前……読みたい論文の選定、メールにて申し込み
4~3週間前……精読
2週間前……スライドの作成。Mの方々による確認
1週間前……発表練習、スライド修正・提出
本番まで……発表練習
発表時間が質疑応答含めて15分であったため、内容をスライド30枚程度に収めることが一番苦労したことであった。
発表自体は練習不足のせいもあり詰まってしまった場面が多く、終了が制限時間ギリギリとなってしまった。また、質疑では日本語が通じなかった旨を伝えられ、一意に解釈される文章を書くということが課題であると感じた。
発表を通して
初の学会発表ということもあり、会場の雰囲気に呑まれて緊張している時間が多かったように思えた。
論文を執筆する機会はまた先の話となると思うが、学会ごとの特色を捉えた論文の書き方のコツを聞くことができたのは大変貴重な経験になったと思う。
懇親会に参加できなかったことは非常に残念だった。
”Too Much Knowledge? Security Beliefs and Protective Behaviors Among US Internet Users”担当
皆川
SOUPSのような心理系の論文を読むのは初めてだったのですが,今回の勉強会の質疑応答で論文内の注目すべき箇所がわかりました.
ただ,その質疑応答自体にはその場で回答できなかったため,そこだけが心残りです.
次回参加する際はこの反省を生かし,論文内容を正確に理解し発表をしたいと思います.
”User Perceptions of Sharing, Advertising, and Tracking”担当
服部
発表はスライドの説明でちょうど予定時間まるまる(15分間)を使ってしまい,質疑には十分に時間が取れなかった.
ベテランたちが議論に火をつけている様は見ている側としてはとても面白かったのだが,自分が巻き込まれたらついていけないだろうと感じた.
いつかは議論に巻き込まれてもその場で思索して良い意見を引き出せるよう,今後は研鑽を積んでおきたい.
議論の内容に関して意外であったものは,国民性と被験者実験の結果の関係に度々触れられていたことだった.研究結果を世界レベルで発信する人たちにとっては無視できない課題なのだろう.
”Where Have You Been? Using Location-Based Security Questions for Fallback Authentication”担当
村上
初の勉強会の発表な上に普段あまり読まない、心理的な内容の論文の多い学会が対象だったが、その中でもより自分に理解しやすい論文を選んで発表を行った。
しかし、途中"writing code"を誤訳してしまう等、悔しさの残る結果になってしまった。この経験を活かして、これからの自分の研究のサーベイに活かしていく。
他の方の発表を聞いて特に考えさせられたことは、人間の行動に未知な部分が多いため、検証が困難であるということである。検証が困難であることによって有用であるのにその効能が認められていないものがたくさんあるように感じ、検証方法の研究というのを研究することに興味が湧いた。
卒業論文のテーマと少し違う内容だからと、少し尻込みしていたが、参加して得られたものが予想を遥かに超えており、またこのような機会があったら是非参加したいと感じた。
"Social Media as a Resource of Security Experiences: A Qualitative Analysis of #Password Tweets"担当
加藤